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深刻な報告があります。
地雷原の村のトーンさんたちが、これまで住んでいた土地から、地方当局によって立ち退きを強いられ、家をとりつぶされたということです。
トーンさん家族は住む場所を失い、現在、コーダエの親戚のもとに避難しているとのことです。
Cambodian report のコーナーに、カンボジアからの報告が、写真とともに載っています。(おって、翻訳をつけます)
なお、当団体で栽培を進めている綿畑は、全く別のところにあり、カンボジア側NGO、Nature Saves Cambodia! 名義で登記がなされており、今回の件とは全く関係ありません。
しかしながら、地雷原での活動の中心メンバーのトーンさんたちの身にふりかかったこと故に、看過することはできません。
以下、現時点までに把握している範囲の事実を、ご報告します。
トーンさんは、10年以上前に、地雷原の土地を購入しました。トーンさんは、正式な権利書を持っていますが、当時の土地の登記や法整備の不備などのごたごたのなか、トーンさんをはじめとするあわせて14家族の土地について、ある人物との間で所有権が争われることとなりました。
その結果、去年、地方上級審で、「土地は、トーンさんら、現在住んでいる者の所有」という内容の判決が下されて、トーンさんらが勝訴し、一件落着したと伝えられていました。
ところが今年7月、地方最高審で、上級審の判決が覆され、これを受けて、7月25日に、トーンさんらの立ち退き命令が、地方当局から出されました。これに対して、トーンさんは、立ち退きを命じられた14家族の代表として、プノンペンに上京し、法務大臣に直訴しました。そして、8月23日、法務大臣は、トーンさんらの立場を考慮し、「更なる審理を検討し、立ち退きの実施を待つように」とリクエストする公式の書面を、バッタンバン州地方裁判所宛に書きました。トーンさんは、それを持って戻り、家を訪れてきた検察官ら地方当局者に渡そうとしました。しかし、トーンさん側によりますと、当局側はこれを受け入れず、その場で立ち退きを強制執行し、トーンさんたちの家を壊したということです。
このため、トーンさんたちは、土地および家屋などの全てを失いました。
トーンさんたちは路頭に迷うこととなり、現在、コーダエの親戚の家にいます。
以上が、これまでにカンボジアから伝えられて来た情報です。
あまりに急な展開に、わたしたちも、カンボジアの一同も、愕然としています。
訴訟の詳細についてや、土地の現状、またこれまでに伝えられている情報の確認など、詳しい事実関係について、現在、調査中です。
カンボジアの弁護士の見解は、「法務大臣の公式なリクエストを無視して家屋などを一斉破壊したことは明らかに違法であり、地方当局を、訴えるべきだ」「土地を取り戻すために、新たな審理の機会を求めるべきだ」ということです。
また、地元の新聞やテレビでも、この件が扱われ、「トーンさんを救うために、中央政府の介入を求める」との論調となっています。
当団体としては、まず、事実関係の正確な把握に努め、詳細がわかり次第、当ホームページで公表していくつもりです。
そして、トーンさんたちの件が、当団体の活動に、今後、どのような影響をもたらしうるか、また、地雷原での当活動の主要メンバーであるトーンさんたちに対して、当活動のなかで、何ができるのかなどにつきまして、慎重に判断していきたいと考えています。
このことだけは、はっきりと言えます。
トーンさんたちは、当時の社会状況のなかで、適正に土地を購入し、自ら地雷を除去し、多くの犠牲を払いました。
2008年には、トーンさんが養子として養っていた少年が、家のすぐ裏で、対戦車地雷の事故で亡くなりました。
まさに生命を賭けて開墾した土地が、ようやく安全に使えるようになり、またわたしたちとの出会いで、ようやく生きる希望を見いだしたその矢先に、土地を失い、家を失い、路頭に迷う結果となりました。
電話で、トーンさんと話す機会を持てましたが、トーンさんは、電話に出たとたんに、ただ泣くばかりで、「全てを失った。もう、全てが終わりだ」と、繰り返すばかりでした。
以上、とりいそぎ、ご一報とさせていただきます。山本






